スィーツオアシスにようこそ〈菓子歳時記〉その21めずらしい名字 法人会会員「岡谷精良軒」 原昭徳 この度の能登半島地震に被災されたみなさまに、こころよりお見舞い申し上げます。一日も早い復興がなされますようお祈り致します。 生まれたときからお菓子が、身近にありつづけて今にいたる。いろんな名物甘味も口にしたし、西洋風も含めて製法もいろいろ勉強してきた。それでも知らないことあるのですね。めずらしい名字を探してという新聞記事で「菓子」さんを見つけた。けっこう最近のことだ。 全国に五十軒で富山県に多いという。ということは百人か二百人くらいはいらっしゃり、今日も菓子さんと呼ばれ、菓子さんとして生活しているわけだ。なんだかうれしい。そのいわれについては菓子屋からというより、先祖が海に近く、河岸(かし)にも近いところで暮らしていたかららしい。おなじ読み方なら菓子の方がよいとなったようだ。 経済系雑誌の執筆者名で「餅」さんを見つけたこともあった。十年ほど前か。めずらしい名字の方は、それは大変なこともあると思われるが、記憶に残るということではピカイチではないか。 そういえば、こんなことを友達が話していたこともあった。「東京の大学に入学して、両角って名前書いても誰も読めなくて。りょうかくさん?っていわれて」 今はなんでもインターネットで検索できるので、調べてみた。両角さん、諏訪地方には多いが全国的には何千人レベルのようだから、それもしかたがないことか。全国でみるなら宮坂さんも、実は多くない。二万人と少々。以前、全国ネットの人気ラジオ番組の登場人物の名字が、宮坂さんということがあった。そのつながりで、当地方で取材があったときいたことがある。同姓の(めずらしい名字)宮坂さん大勢の地域ということで。あと御子柴さんも、かなり少ないらしい。ほかにもまだまだ地域外ではレア名字、あると思われる。松竹梅辰の上生菓子。本年もよろしくお願い申し上げます。松本支社
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